ウォールステッカーが剥がれる時には?知っておきたいお手入れ・ケア方法

画鋲やネジを使わずに、手軽に壁を飾れる「ウォールステッカー」。

お客様から施工のご依頼を頂くことも多いです。


お手頃価格でお部屋の印象も大きく変えられるので、いまやインテリアには欠かせない存在ですよね。

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でもウォールステッカーにチャレンジした人の中には、こんな声もあるみたいなんです。
「初めてウォールステッカーを貼ったけど、剥がれてきちゃった」
「気に入ったからずっと貼っておきたいけど、大丈夫?」
「一度剥がして、来年また使うことってできる?」

「ウォールステッカーを貼った後のお手入れ・ケア」って、意外と知られていないようなので…
今回は、ウォールステッカーを貼った後のお手入れやケア方法についてご紹介していきます!


ウォールステッカーが剥がれる時には?
ウォールステッカーを貼り直す前に「壁のお掃除」を。

ウォールステッカーがキレイに貼れている状態をキープするために、何よりも大切なこと。それが、ステッカーを貼る前の「壁のお掃除」です。

ウォールステッカーの粘着力が下がってしまう大きな理由が、壁に付いている「ホコリ」や「油分の汚れ」だと言われています。セロハンテープやガムテープで考えてみると、わかりやすいかもしれません。テープを一度お洋服等にくっつけてしまうと、服に付いている細かい繊維やホコリが接着面に取れてしまって粘着力が弱くなりますよね。

これと同じで、壁に付いているホコリが残ったままで「貼り直し」をしても、ウォールステッカーと壁がしっかり密着できない状態に。何度ギュッと強く押して貼り直しても、また剥がれる…ということになりやすいんです。

一見キレイに見える壁でも、実は細かな汚れがいっぱい!
まずはステッカーを貼る場所をしっかりクリーニングをしておきましょう。

【壁のクリーニング方法】
1)中性洗剤を薄めたぬるま湯に柔らかい布やタオルを浸して、ギュッと絞ってから壁を拭きます。
2)乾いた別のタオルや布で「からぶき」をします。
3)しばらく自然乾燥をさせます。

※お掃除直後の壁には少し水分が残っているため、クリーニングをしてすぐにステッカーを貼ると剥がれやすいことがあります。しっかり乾燥させてから貼り直しをしましょう!



ウォールステッカーの粘着面もキレイに。
シール式のウォールステッカーは元々、貼る時に失敗をしてしまったり気泡が入ってしまった時にすぐにやりなおせるように、「弱粘着」というラクに剥離・接着ができる特性を持ったシートが使われています。
カンタンに言うと、壁紙等に比べて粘着力が優しめなんですね。

またウォールステッカーの接着面に手の汚れや壁に残っていたホコリ等が付くと、粘着力が更に落ちてしまうことも…。粘着力を再生させるためには、できるだけ接着面の汚れを落としてあげることも大切なんですよ。

【ウォールステッカーのホコリ取り】

●水拭きする方法
樹脂性・ビニールタイプ等、水を弾きやすい素材に向いた方法です。

1)ガーゼをぬるま湯に浸して、ギュッと固く絞ります。
2)ガーゼを指に巻いて、接着面を優しくなでるように手早く拭きます。
3)乾いたガーゼで水分を取ります。
4)自然乾燥させます。

※水気が多すぎるとステッカー内部にまで水分が染みてしまうので、ガーゼは硬めに絞っておきましょう。
※強く拭くと粘着力がかえって落ちてしまうので、そっと拭いてあげてくださいね。

●アルコール拭きする方法
素材によっては、アルコール・シンナー等の溶剤で接着面を拭くことで粘着力がやや再生することがあります。

1)柔らかい布等にアルコールを少量染み込ませます。
2)布を指に巻いて、接着面を優しく拭き取ります。
3)そのまま自然乾燥させます。

※ステッカーの塗料によっては、アルコールによって変質が起きてしまうことがあります。製品の説明書をチェックして、アルコールが使用できるか必ず確認しましょう。
※全面的に拭く前に、目立たない場所でテストをした方が安心です。

●コロコロを使う方法
水やアルコール等を使いにくい素材の時に便利なのが、お掃除用の粘着テープ「コロコロ」を使う方法です。

1)ウォールステッカーの粘着面を上にして置きます。
2)ステッカーの半分にシール台紙等を乗せて、手でしっかり抑えます。
3)抑えていない側にコロコロをかけて、ホコリを取ります。
4)抑える部分とコロコロをかける部分を逆にして、全体のホコリを取ります。

※ウォールステッカーがコロコロにくっついて伸びてしまわないよう、軽くコロコロをかけるように注意してください。



どうしても剥がれる時には「両面テープ」で補強を。
「壁をキレイにしても、ステッカーをキレイにしてもどうしても剥がれてきちゃう!」
そんな時には、「両面テープ」を使って補強をしてみましょう。使用するのは、文房具用の両面テープではなくて、インテリア向けの壁用両面テープ。3M(スリーエム)やニトムズ等から販売されている「はがせるタイプ」の両面テープを使うと便利ですよ。



●弱粘着剤タイプを使う方法

弱粘着タイプの両面テープは、何度も張替えができるので失敗しても安心。壁面を傷めにくいので、賃貸の壁等にも使いやすいです。

1)両面テープを1センチ程度に小さくカットします。
2)両面テープの片面を剥がし、ウォールステッカー粘着面の剥がれやすい箇所にいくつかポイントを決めて貼り付けます。
3)両面テープのもう片面を剥がして、壁にステッカーを貼り付けます。
4)空気を抜くようにしっかりと抑えます。

●強力接着タイプを使う方法

「弱粘着タイプでも剥がれてきちゃう」という時には、より接着力の強い強力粘着タイプを使用します。ただ強力粘着タイプは、壁材等によってはそのまま使用するとアトが残ってしまうことも。そのため、「マスキングテープ」を間に挟んであげる方法を取った方が安心です。

1)ウォールステッカーを貼る場所を決めておきます。
2)マスキングテープを1センチ程度にカットし、ウォールステッカーを貼る壁にいくつかポイントを決めて貼り付けます。
3)両面テープを1センチ程度にカットして台紙の片面を剥がし、マスキングテープの上から貼り付けます。
4)壁に貼った両面テープの台紙を剥がします。
5)ウォールステッカーを壁にあてて、上から空気を抜くように抑えていきます。

※壁面の材質によっては、「弱粘着テープ」や「マスキングテープ」でも塗料や壁紙が剥がれてしまうことがあります。ウォールステッカーを実際に貼る前に、小さく切ったテープを1~2日間貼ってみて、壁紙等が剥がれてしまわないか必ずテストしましょう。



ウォールステッカーは「半年~1年程度」で貼り直しを。
シールタイプのウォールステッカーは「壁紙」とは違って、「手軽に貼って、手軽にはがす」という比較的短期間の使用を目的とした製品です。

何年もそのままに貼り付けていると壁と粘着剤が密着しすぎてしまい、剥がれにくくなってしまうこともあります。
メーカーによっても、「キレイにはがせる」という設定期間はマチマチなのですが…
平均的には6ヶ月~1年程度の使用なら、「壁に痕を残さずにキレイにはがせる」としているメーカーが多いようです。

また日当たりの良い場所にウォールステッカーを貼っていると、問題になるのが「壁の日焼け具合」。
長期間ステッカーを貼ったままだと、ステッカーの貼られている場所と無い場所で紫外線の当たり具合が変わってしまい、はがした時にその場所だけ日焼けしてなくて目立つ!なんてこともあるんです。

こんなトラブルを避けるためにも、できればウォールステッカーは「半年~程度」を目安に貼り直し・貼り替えをするのが理想的。

「この柄が気に入ってるから、使い続けたいな…」という時には、ちょっとだけ場所をずらして貼り直してあげましょう。

貼り直しをする時にも、上でご紹介した「壁のお掃除」等をしっかり行ってあげるのがオススメです。


季節限定ステッカーは「台紙」「保存箱」でしっかり保管。
クリスマス等の季節限定のウォールステッカー。
短期間だけ使って捨ててしまうのは、もったいないですよね。

シールタイプのウォールステッカーは、数回であれば繰り返し貼って使うことができます。
(メーカーによっては、10回~20回近くも貼り直しできるものも!)

でもこの時、大切なのが「保管方法」。
剥がしたままで放置しておいたり、ステッカーに「シワ」や「曲がりグゼ」等が付いてしまうと、次回に貼ろうとした時にうまく貼れなくなってしまうこともあるんです…。

壁から剥がしたウォールステッカーは、買った時に付いてきた「台紙(裏紙)」にピッタリと貼り付けて粘着力が落ちるのを防ぎましょう。
また購入時の保存袋・保存ケースに入れておくと、乾燥や変形等を防げますよ。


<<おわりに>>
ウォールステッカーのお手入れ・ケア方法はいかがでしたか?
壁のお掃除といったちょっとした点に気を配ることでも、ウォールステッカーの長持ち度はずいぶん変わってきます!
キレイな状態を上手にキープして、個性的なお部屋づくりを楽しんでみてくださいね。

プロフィール

小島真子

笑顔があふれる空間づくり

事務所ラフスタイル代表 ( http://www.laugh-style.jp )
法人ではサロン・オフィス・社員寮・ホテル等のコーディネートを中心にコーディネート及びイベント用スタイリング設営、個人では、引越し時のレイアウト相談、新築・リフォーム時のインテリアコーディネート業をはじめ、他、セミナー講師、執筆活動、コンサルティング、企画やメディア協力等でも幅広く活動中。

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