今日はキッチカウンターの幅についてです。



まずキッチンには色々な形状がある中で、

幅を決めるときの共通の目安となる指標があります。


それは


「ワークトライアングルの長さの総和」


です。






ワークトライアングルとは、冷蔵庫、シンク、コンロの各前面中心を

頂点とした三角形のことで

その長さ、すなわち移動距離の総和によって

作業効率を表した指標です。



その長さの総和が長くなればなるほど

動きに無駄ができやすくなりますが

逆に短いと、配膳や収納などのスペースが足りなくなります。



その点を考慮して、

各生活スタイルに合ったキッチン形状の幅を決めていきます。



ワークトライアングルの視点から、

代表的なキッチン形状は、

①I型、②Ⅱ型、③L型、④U型などがあります。



その形状の特徴とワークトライアングルを

簡単に確認していきます。


①I型

皆さんご存知の通り、シンク・コンロが一直線になっている、

最もスタンダードな形状です。






メリットとして

スタンダードですので、各メーカーの選択肢が最も多くあり、

また価格も幅のあるコストパフォーマンスに有効な形状です。


さらに家事動線を効率よく短くすることで、

キッチンをあまり大きくできないような

間取りにも対応できます。



しかしデメリットともあり

動線が重なってしまうため、

複数人での調理には向きません。



また一直線の動線になりがちで幅を広くしすぎると

動線が伸び、行き来が面倒になります。



その時は、冷蔵庫を背面に置くなどし、

ワークトライアングルの角度をつけてやることも対策の一つです。



「ワークトライアングルの総和の理想=3.5m以内」




②Ⅱ型

洗いものや下ごしらえするシンクや調理台と、

炒めたり煮たりするコンロ・配膳場所が分けられた形状です。





複数人でも調理できるように対応できる

レイアウトすることが一般的で、

そのためにシンクとコンロの幅は、

広く確保する(120cm以上がほしい)ことが大切となります。



メリットとしては、

広い調理スペースとなるので、

家族が多い場合や

パーティーなど複数人でも作業にも対応でます。



デメリットとしては、

やはり広いキッチンスペースが欲しいですね。


「ワークトライアングルの総和の理想=5.5m以内」



③L型

シンクとコンロが直角に配置されていて、

I型の次に多い形状です。





メリットは、

やはり移動が少なく、

調理、配膳作業効率の高さでしょう。


また作業スペースはL字ですので

自ずと作業スペースも広く取れます。



デメリットとしては、

カウンターのコーナー部分がデッドスペースになりがちです。

また収納もしかりです。


最近では、メーカーもできる限り

無駄なスペースにしないよう対策をしていますが・・・。


また、広いキッチンスペースが必要となります。



「ワークトライアングルの総和の理想=4.8m以内」


④U型

カウンター、冷蔵庫、シンク、コンロが

囲むように配置された、一方方向からの出入りする形状です。



Ⅱ型と同様、

複数人での調理ができるよう

作業スペースが広く確保されます。




メリットとして

独立した状態になるため、

調理に集中することができます。


調理スペースが広く

大人数の家族でもゆとりのある調理ができるでしょう。



デメリットとしては

食器棚が遠くなったり、

食卓への配膳や後片付けの動線が長くなり、

移動が面倒になる可能性があります。



また調理スペースが広くなり、

もてあますスペースも増える可能性があります。



「ワークトライアングルの総和の理想=5.5m以内」



以上一般的な特徴、

メリット、デメリット、ワークトライアングルの総和を

おはなししましたが、あくまで参考です。



このことは、

専門の方なら誰もが似たようなことを

説明されると思います。



だからと言って、そのことが本当に自分に合っていますか?



私は、その疑問からがキッチン計画のスタートだと考えています。


一般的とか、

標準的なとか、

言葉に流されない、

自分の身の丈に合った「じぶんだけのキッチン」つくるために

まず基本的なキッチンカウンター幅のお話しでした。 (続きを読む)

今日は、キッチンカウンターの奥行についてです。



キッチンメーカーのカウンター奥行は、

一般的に65cmが主流です。



また 75cmと広めの奥行を標準とする

メーカーもあります。



奥行きが広くなることで、

作業スペースが増え、

またカウンター下の収納もUPします。



例えば、奥行65cmなどは24cm皿など配膳作業が

横2列での並びのところ



奥行き75cmだと横3列が可能となり

カウンター幅に対して

作業能率が上がることになります。




この様な奥の深いキッチを選ぶときは、

キッチン幅が十分取れないときに

採用されることが多いです。



「それでは、奥行が広いほうがいいのか?」


前回の高さの選択にも関連してくるのですが

人によって手の長さなど体型が違いますので、

奥行の広さがかえって

使い辛くなり

無駄なスペースになる可能性も出てきます。



また価格も上がることになりまので、

その分もったいないことになります。



その点に関しても

ショールームでのシュミレーションは必須です。



これまでの奥行のはなしは、

キッチンメーカーの規格の中での内容です。



もっと細かく

こだわった

あなたの身体に合った

あなただけのキッチンを求めるなら

オーダーキッチンです。



金額は、高価なものになりますが

キッチンは、主婦の城であり

家族の胃袋を満たし、健康を生み出す

大切なアイテムです。



その選択肢も考慮に入れることで

キッチンの見方が変わってくるかと思います。




それでは、今回のキッチンの奥行のまとめですが


壁に遮られたり、カウンター上の物を隠すための

腰壁で囲んだりされる

クローズドキッチンは、

60cm~75cmが奥行の範囲になります。




またアイランドキッチンです。


双方から作業ができるように

奥行を広くし、

カウンター周囲のスペースを

無駄になりません。



よってオープンキッチンは

80cm~100cmの奥行にすると快適となります。



以上キッチンの奥行についてでした。


次回は、キッチの幅をつぶやきます。 (続きを読む)

計画中、

「キッチンのサイズってどう選ぶのですか?」

という質問がありました。



最近は機能やデザインなどすごく便利でオシャレな

製品など数多くの種類がありますが

サイズを選ぶときには、大きく分けて

①高さ

②奥行

③幅

の3つの基準があります。



ということで3回に分けてつぶやきます。


今日は高さについてです。




キッチンメーカーの標準ユニットとしての高さは

80cm、85cm、90cm

を用意されることが一般と思います。



ここで自分の身体に合わない高さで

どの様な問題が起こるのか?


ですが


低すぎる場合は、腰に負担がかかり腰痛の原因となります。





また

高すぎる場合は、

食材を切る時肩に力が入り肩こりの原因になります。





そこで、よく目にする計算式があります。


<最適なキッチンの高さの目安= 身長 ÷ 2 + 5cm>

です。


例えば

160cmの身長の方であれば

160÷2+5=80+5=85cm

です。


そのひとは85cmの高さのキッチンが最適となります。


しかしながら

それぞれ同じ身長でも体型が違います。


また各々動きや力の入れ方も癖があります。


さらにキッチンマットを敷いたり、

スリッパを履いて作業されるのであれば

その厚みも高さに加算しなければなりません。


すべてが千差万別なので、

計算での最適は、ちょっと無理がありますよね。


やはり

実際、ショールームなどのキッチンに立って

作業する際の体勢や力の入れ具合等を

シュミレーションすることが

自分にあった最適な高さになると思います。


例えば

「固いものを包丁で切る時などは、

ちょっと体重がかけられる高さ」



「コンロがガスなら五徳の高さがプラスされるのとで

鍋を振る事を考慮した高さ」



「コンロがIHだとフラットなのと

鍋を振る事もほとんど無いことを考慮した高さ」


などで調整していきます。


ところが

包丁を使うなど台での作業には最適高さが、

コンロで深鍋を使ったりフライパンをあおったりする時に

もうすこし低いほうがいいなと感じる場合があります。



この時は、どちらを優先するか

日頃の料理内容で判断することになるかと思います。



一日でキッチンでの作業が長いですので

自分の身体的負担を無くすためにも

ここは妥協せず

微調節したキッチンを選びたいものですね。



衣装のサイズを決めるように・・・。



現在は微調節に対応しているメーカーも増えていると思いますので

デザインや最新機能だけでなく

基本的な高さの部分は一番に抑えておきましょう。



次回はキッチンの奥行についてつぶやきます。 (続きを読む)

現在計画している最中で、

ようやく背骨(基本)となる空間の流れから

プランが生まれつつあります。

ほっ( ;´Д`)





ここで、ぼくの計画のスタートは、


空から見下ろすような俯瞰の目で


その土地の環境が持つ自然の流れ(太陽、光、風、視線・・・)と


そこに住む人の個性に合ったすまい空間の流れとを


合流、融合させ、


内部外部一体の大きな流れつくることから始まります。




それが背骨(基本)となる空間で、具体的な形ではありません。



んっ何に言ってるの????・・・

って思うかもしれませんね。



非常に抽象的ではありますが、


明るい、あったかい、涼しい、視線が抜けるなどの先にある


「心地よさ、気持ち良さ、安らぎ」など、


人の感覚を生み出すための計画で、


最初にかたち造るもっと重要な創造と考えています。



そのため、非常に時間がかかります。



ただ、計画する人の3次元空間能力の高さで


内容の質も左右しますけどね(笑い)



ということで


作業途中のつぶやきでした。 (続きを読む)

防水シート張りの事務所検査がありました。



防水シートは、

外壁仕上げ材の接合部等から浸入した雨水が

壁体内に入り込むことを防ぐ

最後の砦になります。 



検査の内容を簡単に言いますと

雨水の侵入を防ぐために、防水シート張りが

きちんと施工されているかチェックすることです。



木造の雨漏りで一番怖いことは、

雨水の侵入が原因で

カビや木の腐朽など発生することです。



ところで

雨漏りと聞くと、

室内に、ポタポタ落ちる雨水を

応急処置として

バケツで受ける風景を思い浮かびませんか?



しかしそれは昔の木造住宅の話で

現在、高密度高断熱住宅が主流の中、

なかなか雨漏りを早期発見しづらくなっています。



それは、

隙間が少ないため室内まで雨水が浸入せず

壁内で水が留まり、またその水が蒸発しきれず

結果、腐ったりカビが生えたりするのです。



気付く頃には、

人体に及ぼす健康被害や

木造の耐久性の劣化と

すまい空間として

大変な状態になっていることが

多いのです。


そのことを考えると、検査としては大切な項目となります。

また、10年保証の重大な瑕疵項目にもなっています。




さて、検査項目ですが

「シートに穴が開いてないか」

「張る順番は大丈夫か」

「重ね代は、きちんと、とれているか」

「シートにたるみはないか」

「シートが切れそうな部分は増し張りしているか」

「サッシ周りや貫通配管に張る防水テープの順番や長さなどきちんと張って、その上からシートを張っているのか」

「土台水切りとの取り合い部分は大丈夫か」

等など

項目としては様々あります。



しかし

そのチェックするとき一番重要なこと・・・

それは

どれくらい「想像」できるかです。



「もしも屋根や外壁仕上げ材の接合部等から浸入した場合

どのようなに雨水が流れ込むのか、

またその水が壁体内に入らずどの様に外部へと流れ落ちるのか」

想像することが一番大切なのです。


 
そこから防水シート張のより重要な部分も見え、

その部分の張り方や

その補強の仕方など

メリハリのある防水シート張になっていくのです。



具体的な話は専門的になるので割愛させていただきますが、

やはりここでも立場の違う複数の検査ができればできるほど

より雨漏り対策も万全になっていくと思います。

(個人差はあるとおもいますが・・・?)



現場検査を通して重要なことは、 

施工においても  

「どれくらい想像できるか」

が勝負なのです。



僕は、企画・設計・監理の業の中で

その想像の質や量こそが

設計事務所や施工業者のグレードであり

常に試されていると痛感しています。



今回、防水シートの防水の役割についての事でしたが

実は

もう一つ大きな役割を持ったシートでもあるのです。


それは透湿です。

文字通り湿気を透すことです。

水は入らないけど湿気は通すシートを

「透湿防水シート」といいます。



このこと次回、通気胴縁の事務所検査の時に

具体的機能の説明をしたいと思います。



ということで今日の検査は終わりましたが

一部分は再検査ということになりました。



雪の降る中で、

体の芯まで冷えてしまいましたが

車の中でのホットコーヒーは何よりも

僕を幸せにしてくれました。(笑い)



以上

防水現場検査の話でした。 (続きを読む)

現場定例でした

2016年1月18日

今年初の現場定例でした。

お日様の光に照らされ暖かく気持ちいい日でした!


今回、打合せ内容の一つで、

施主様にビルトインガレージの

車庫入れを行っていただきました。


目的は、スペースの体感と確認していただくことと

仕上げ等の微妙な調整をするためです。





職人さん達には、

作業中でのご協力

ありがとうございました。


進行状況ですが、

外部は、防水シート張がもうすぐ終わる状況ですね。

もうすぐ事務所検査かな?





室内は床の杉無垢材張が始まりました。





リビングの窓から見える景色は、

木々、山並み 空という自然の豊かさと

視線の抜ける心地よさを感じさせます。




僕としては、想定以上の景色で

ほっとしています。(笑)


以上現場定例状況でした。 (続きを読む)

事務所へ戻っている途中に、

遺跡発掘後の土地発見!

ここも埋蔵文化財包蔵地内なんだぁ。

これから建築工事が始まればいいのですが?




このことは、他人事ではありません。

これから家を建てる方やそれ以外の建物を計画される方は、

要注意です。


その建設される土地は「周知の埋蔵文化財包蔵地内」ではないですか?



まず

埋蔵文化財とは?

地中に埋もれたままになっている文化財のことです。

埋蔵文化財には、

住居跡や古墳、城跡など土地と一体化されていて

動かすことができない物「遺構(いこう)と、

土器や石器、鉄器など土地と一体化されていて

動かすことができる物「遺物(いぶつ)」とがあり、

これらを一体となって過去の痕跡として残存しているものを

「遺跡(いせき)」と呼びます。



周知の埋蔵文化財包蔵地とは?

埋蔵文化財の存在が分かっている土地のことです。

〔文化財保護法第93条〕。

文化庁の資料によれば

周知の埋蔵文化財包蔵地は全国で約46万か所にのぼるようです。


周知の埋蔵文化財包蔵地内で建築工事などをする際には、

工事着手の60日前までに教育委員会へ

届け出をしなければなりません。


その後に協議や現地調査、試掘調査が行なわれることになります。


また周知の埋蔵文化財包蔵地内でない場合でも、

工事中に新たな遺跡が出土した場合、

届け出が求められています。


このことは文化財の取り扱いは

文化財保護法によって定められており、

例え土地の持ち主であっても

自由にすることはできません。


埋蔵文化財とは国民共有の財産であり、

地域の歴史や文化を紐解く上で、

不可欠なものです。

わたしたちには、

これら文化財を保存、保護し、次世代へと

伝えてゆく責務があります。


しかし、その土地での建築事業者にとっては、

非常に大きな負担となりかねません。


遺跡発掘調査にかかる費用は、

原則、事業者負担となります。


個人の住宅建築(非営利目的)の場合には

公費でまかなわれる制度がありますが、

発掘期間(場合によっては数か月以上)は工事ができません。


それどころか調査の結果、

その遺構を保存することが決まった場合、

その土地自体を使えなくなる可能性もあります。


なお、木造住宅など基礎が浅い建物の場合には、

遺跡の深さにもよりますが、

発掘調査を避けることのできるケースもあります。

(ただし各教育委員会との協議、事前調査による)


この様な負担を考えると

正直なところ

「周知の埋蔵文化財包蔵地内から外れといて!」

「建築中には出土しないで!」

と願ってしましますよね。


これから土地や中古住宅の購入を考えておられる方、

今から家つくりを考えている方は、

事前に「周知の埋蔵文化財包蔵地内」であるかどうか

知っておくことは重要です。


このことは土地や中古住宅を購入の際、

不動産屋からの重要事項説明義務がありますし、

家つくりを始めようとする方は、

住宅メーカーや設計士等から説明があるかと思います。


しかし購入側も

どのようなことなのか理解しておかないと後々

「事前に説明されていたけど、こんなことになるとは・・・。」

と後悔することになりかねません。


家づくりに限らず建築する際には

「埋蔵文化財」は

必須のキーワードと覚えておいてくださいね。 (続きを読む)

地鎮祭についての7回目(最終回)です。


「祭事はどんなことするの?」

地域により多少地鎮祭の流れ(式次第)が違うようですが、

大差はないと思います。

◆ 開式の辞

参列者が所定の座に着席後、祭典を始める旨告げます。


◆ 修  祓(しゅばつ)

神前に於て祓詞(はらいことば)を奏上し、

大麻(おおぬさ)で祓い清めます。




◆ 降  神(こうしん)

神籬に神様をお招きします。




◆ 献  饌(けんせん)

神前にお供え物をします。


◆ 祝詞奏上(のりとそうじょう)

神前に工事の安全を願って祝詞を奏上します。





◆ 四方祓(しほうばらえ)

敷地の四隅と中央を祓い清め供え物をして土地の安全を願います。









◆ 地鎮の儀(じちんのぎ)

この儀式は、施主及施工者が初めてその土地に手をつける意味です。



一般には

設計者は刈初めの儀(鎌をもって草を刈る所作を3度行います)

施主は穿初めの儀(鍬をもって土を掘る所作を3度行います。)

施工者は穿初めの儀(鋤をもって土をすくう所作を3度行います。)

を行います。



◆玉串奉奠(たまぐしほうてん)

玉串は工事の無事安全を祈って、その心を神に捧げるものです。

参考になるサイトを発見!




http://www.nippon-bunmei.jp/topics/%E7%8E%89%E4%B8%B2%E5%A5%89%E5%A5%A0%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%B3%95.html


◆撤  饌(てっせん)

お供え物を下げます。


◆昇  神(しょうしん)



神籬にお招きした神様にお帰りいただきます。



◆神職退下(しんしょくたいげ)



以上で終了です。その後、直会(なおらい)へ。


各所作については、

神主さんより祭典を始める前に説明があります。


また開始してもその都度丁寧に教えていただけます。


地鎮祭は、土地の悪霊を祓い、

土地の神を祝って敷地を清め、

工事の安全と無事な完成をお祈りし、

家が何事も無く、

永くその場所に建ち続けることができることを

お祈りするお祭りです。


所作より心をこめて祈ることが一番大切だと私は思います。 (続きを読む)

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。



2016年1月3日 鵜戸神宮参拝にて

地鎮祭についての6回目です。

<用意するものって何?また費用は?>

まず用意するものとして、

「神饌(しんせん)<お供え物>」

「初穂料(はつほりょう)」

「お車代又送迎」

があります。


神式では、

通常依頼した神社に祭壇一式をご用意いただきます。


また雨天の場合のテントや椅子や

その他

(斎竹(いみだけ)・注連縄(いめなわ)・紙垂(しで)など)

必要なものは、

ご相談で施工業者や神社が準備していただけると思います。


【神饌(しんせん)<お供え物>】

祭壇には

「海のもの」、

「野のもの」、

「山のもの」、

「お米」、

「お酒」、

「お塩」、

「お水」

などをお供えします。




通常、

お供え物は施主が用意しますが、

最近は神主さんが施主から費用を頂いて、

お供え物も一式用意する場合が増えています。


「海のもの」・・・鯛又は鰹節・するめ・昆布等など

「野のもの」・・・大根・人参・蓮根・菜物等の野菜など

「山のもの」・・・季節のものの果物など

「お米」  ・・・一合

「お酒」  ・・・清酒一升

「お塩」  ・・・一合

「お水」  ・・・一合



【初穂料(はつほりょう) 又玉串料(たまぐしりょう)】

玉串料は、神主さんにお礼としてお渡します。

初穂料とも言います。

のし袋に入れ、

表書きは「玉串料」、「初穂料」、「御祈祷料」等と記し、

施主の名前も書きます。



この初穂料ですが、

地域・地方により異なりますが一般的には、

2万円~3万円の間で

納めたという方が多いようです。


ただし、これは目安としてお考えください。


たとえば、

お供え物まで準備してくれる場合とそうでない場合では

当然納める謝礼は変わってきます。


ちなみにお供え物代のお値段は

1万円前後くらい

が目安と思いますが、

内容によってはそれ以上かかることもございます。


神主さんなどにアドバイスをもらいながら、

必要なものを揃えるようにして下さい。




【お車台や送迎が必要な場合】

最近では、

送迎が必要という神主さんも少なくなっていますが、

問合せする時に送迎が必要かどうかを確認しましょう。


なお送迎の際には、

祭壇などの地鎮祭に必要な大きなものがありますので、

荷物が載せられる車が必要です。


また、送迎の必要がない場合は、

お車代を納めるのが一般的です。


5,000円~1万円程度


が目安となっています。


上記の内容はあくまでも参考ですので

地域にあった内容で用意してください。



以上<用意するものって何?また費用は?>でした。 (続きを読む)

地鎮祭5回目です。

「神主さんをどのように探せばいいの?」

今は施工業者が地鎮祭を代行する場合が多いようです。

しかし施工業者がその土地に詳しくないなどの理由で
自分で探さなければならない場合もあります。

そこで質問です。

地鎮祭の主催者誰か?

皆さんご存知だと思いますが
施主様です。

以前(地鎮祭について第2回)説明しましたが、
地鎮祭とは神である自然に対して、
その土地を使うことへの許しを請うこと。
そしてその土地に自然災害などの災いがないよう
祈る(地を鎮める)行事です。
同時に工事が安全で無事に終るように祈ります。

よって、地鎮祭は
これからわが家を建て、そして住み続ける
施主さまが主役となります。

あくまでも施工業者は、施主さまから呼ばれる立場です。

「仏式」や「そのほかの宗教」でも
基本は同じだと思います。

で、
自分で探すにはどうするか?ですが

神式の場合は、
「氏神さま」と呼ばれる、その地域の守り神として
お祀りされている神社にお願いするのが一般的です。


<実家の氏神様(印鑰神社)>

氏神さまにあたる神社がわからないときは、
その土地に以前から住んでいる人に尋ねてみたり、
最近ご近所で新築、建替えを行った方に教えてもらったり
してください。

しかし
氏神さまを聞く人がいない時など、
その地域の氏神さまがどの神社にあたるのか、
わからないかもしれません。

その場合は、氏神さまなどを気にせず、
建築予定地近くの神社に
お願いすることになります。

具体的には、以下のような手順になります。

1.iタウンページ
  http://itp.ne.jp/?rf=1
  のHPを利用して、建築予定地の地域の神社を探す。

2.その神社で地鎮祭ができるか聞いてみる

3.準備するものなどを神主さんとのやり取りの中で
  確認しておく。

3の依頼するとき聞かれる例として、

◇希望日時
◇建築地の住所
◇お施主様の名前
◇設計者、施工者
◇参加人数(施主、設計、施工者含めた人数)

など・・・

またその時確認しておきたいことは、

◇準備しないといけないもの
◇地鎮祭の初穂料は決められた金額があるかどうか
◇送迎が必要か、送迎が必要なければお車代は必要か

があります。

通常はここまでなのですが、万が一・・・
『この神社で大丈夫かな?』と思ったときは
神社本庁のHPで「お近くの神社検索」をしてみてください。

一概には言えませんが、
普通の神社は「神社本庁」という
団体に属していますので
属しているかいないかが
ひとつの目安になります。

神社本庁
http://www.jinjahoncho.or.jp/
のHPに『お願いしようとしている神社』があれば、
お願いしても大丈夫だと思います。

地鎮祭をやるかやらないかは
あくまでも施主さまの判断になります。

地鎮祭を行う場合は、
着工のスケジュールとの調整も必要になりますので、
事前に施工業者に相談しましょう。 (続きを読む)

岩瀬隆広建築設計

プロフィール

岩瀬隆広建築設計

想いを諦めないアイデアいっぱいの家

熊本の住宅設計を中心に新築からリノベーションまで限りある予算の中でも「質の高い心地よい住空間」を提案しています。「想い」をあきらめないアイデアいっぱいの家を目指すパートナーとしての一級建築士事務所...

岩瀬隆広建築設計の事例

  • 33°46′48″(in大江)

    33°46′48″(in大江)

  • H-court(in八代)

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  • Shipな家(in江津)

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  • WoodBoxサロン(in荒尾)

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  • 格子の家(in玉名)

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  • シェアハウスのような家(in八幡)

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  • 回遊の平家(in合志)

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  • Chicane House(in出水)

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