原因と結果の法則‐1230‐


 昨日は、今年一番の冷え込みでした。



 長男がサッカーを辞めたので、体を動かす方がいいだろうと、久しぶりにフィールドアスレチックに。

 昼から生駒山へ行っていまいた。

 長男には「先に行っていいよ」と言うと、結局最後まで会えずじまい。娘と回ることになりました。



 子どもは前にできなかったものがクリア出来るようになって行きます。進歩の姿を見るのは、親として最も嬉しいことです。

 長男にすれば「こんなの楽勝」という所でしょうが、少しは見たかったのが本音です。

 先週木曜日は、盛和塾の勉強会に出席していました。



 京セラ名誉会長、稲盛和夫さんが、直接経営、人生を説いてくれます。私にとっては、人生の道場のようなものです。

 この日の会場は、ニューオータニでした。



参加者は1300人程。熱気に溢れているのです。

 この日の演題は「リーダーとしていかに目標を実現するか」でした。

 その中にジェームズ・アレンの言葉がでてきました。

 ジェームズ・アレンはイギリスの哲学者で、1902年に発刊した『「原因」と「結果」の法則』は、一世紀以上に渡って、読み継がれているベストセラーです。

 冒頭、このような言葉で始まります。

 植物は種から芽生えます。それは種なくしてはあらわれることができません。

 そして、私たちの行いもまた、内側で密かにめぐらされる思いという種から芽生えます。これもまた、その種がなければあらわれることがありません。

 意識的に行うことでも、無意識のうちに行うことでも、ひとつとして例外はありません。

 行いは思いの花であり、喜びや悲しみはその果実です。そうやって私たち人間は、自分自身が育てる、甘い、あるいは苦い果実を収穫しつづけるのです。

 私たちは、常に居るべき場所に居り、偶然の産物は存在しない。結果という報酬はつねに公正だというのです。

 建築設計の仕事においても、ラッキーだったとか、アンラッキーだったという経験は、やはり無かった気がします。

 自分たちの努力、情熱以上の結果も、それ以下の結果も出ていないと思うのです。

 また、人々の多くは、環境を改善することにはとても意欲的ですが、自分自身を改善することには、ひどく消極的だと、アレンは指摘しています。

 これは順番が逆、ということになります。

 この本の帯に「成功の秘訣から人の生き方まで、すべての原理がここにある」と稲盛さんはコメントを寄せています。

 その人生の結果が、説得力となるのですが、間違いなく名著だと思います。


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好ましい‐1229‐

2015年12月17日

好ましい‐1229‐


 今年も残すところ2週間になりました。

 冬が遅くなったとはいえ、奈良の山深くでは、雪もちらつきます。



 池原ダムのある下北山村は常緑樹が多く、六甲山系などとは趣を異にします。



 西宮にある甲山。山全体が色づいているようです。

 本当に美しい形だと思っていたら、古代では信仰の対象だったとありました。



 山中では、サルも冬支度に、水際まで下りてきます。木の実を食べているのか、木の根を掘っているのか。

 掘った土や小石を湖に捨てるので、釣り人には結構迷惑。こちらは遊ぶ身ですが。
 
 2011年11月、ニューヨークに行っていました。



 その時に、世話になった中高の友人は、 映画監督、またカメラマンでもあります。



 ニューヨークからライトの落水荘まで、車で8時間。レンタカーで一緒に行きました。

 その後、子供もできたと、奥さんのfacebookで知りました。

 また、彼がカメラマンを務めたドキュメンタリーが、NHKで放送されることも、一昨日、彼がタグ付け?されたfacebookで知りました。

 生活はニューヨークなので、日本のことには頓着していないのか。

 一報くらいくれればいいのにと思うのですが。



 自己顕示欲が少なく、極めてマイペース。

 中学2年生以来、一緒に遊びに行った記憶などないのに、40歳を過ぎてから、一日居ても全く気疲れしません。

 友人、またはパートナーは似た者を選ぶのか、自分に無いものを求めるのか、と言う論議があります。

 私は「好ましい」人を選ぶのだと思っています。好き、嫌いとはちょっと違う感情だと思っているのです。

 それらは、立場、状況、気分によっても変わります。友人として好ましいが、パートナーとして好ましいかは全く別ものです。

 彼は、なかなか自由な人生を歩んでいますが、ベースにある育ちの良さ、創造欲を感じます。

 会話も知的好奇心をくすぐるのです。お父さんは確か大学教授だったはず。

 大阪の下町から、世界に発信してやるぞと意気込んでいる私とは、全く違う空気感を持っているのです。

 完成後DVDも貰いましたが、高校野球という、日本独特の文化に焦点をあてた作品です。内容には触れませんが、良ければご覧下さい。

12月29日(火)午後10時00分~午後10時50分 [BS1] 
1月3日(日)午後5時00分〜 [BS1] 再放送
 
 こうして宣伝したくなるのは、私にとって好ましい人だからなのでしょう。 


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「KISHIWADA HOUSE」‐2‐地鎮祭

 地鎮祭は快晴のもと。日差しが12月とは思えないほど。



 今回の工事は、初めて仕事をする施工会社。社長は女性で「素晴らしい天気で、幸先良いスタートですね」と。

 もし雨が降ったら「雨降って地固まる」と言うのですが、こんなところに場数の差が出るのものです。

 流石は歳の効、といえば怒られそうですが。



 2階には若いご家族で、お子さんは5歳、3歳の姉弟です。

 1階には、ご主人のお母さま世帯がある、2世帯住宅。敷地の間口が大きく、規模の大きな住宅です。



 地鎮祭での私の仕事は、斎鎌(いみかま)で草を刈り取ること。

 折角なので、気合を入れて挑みます。



 ご主人のよる鋤入れ。


 ご家族による、玉串奉奠(たまぐしほうてん)。

 長男君は、ちょっと恥ずかしかったようで、お母さんに手を引かれてでした。



 最後に、四方へ塩、米をまくのには、興味をもってくれたようです。

 少しでも記憶に残ってくれたなら、嬉しい限りです。

 この日の宮司さん。非常に声が大きく、気持ちの良い式典でした。

 それで、帰り際に「素晴らしい式典でした」と伝えました。

 プロというのは、なかなか評価されにくいものです。良かったことは良かった。そうでなかった場合は触れない。

 実務以外の私のスタンスです。

文責:守谷 昌紀


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執筆依頼‐1228‐

2015年12月15日

執筆依頼‐1228‐

 御堂筋のライトアップも、それ程寒さを感じさせず。



 暖かい12月です。12日(土)は、天六「住まい情報センター」でのセミナーでした。


 予約は12人と聞いていました。

 今回、新聞広告も出して貰ったので、当日申し込みもあるかなと想像していたのです。



 結果は7名。

 申し込みはしたが、やっぱり辞めておこうとなったのは、こちらの魅力の問題です。

 もっと話を聞きたいと思える建築家になれるよう、努力、研鑽する他ありません。

 しかし、90分時間があったので「家づくり」について、ゆっくり話ができたと思います。
 


 セミナーの終了後、階下で展示しているパネルのところで少し相談も。6名が降りてきてくれました。



 紹介した実例の1つが「野洲の家」。テーマもはっきりしており、楽しそうな住宅になったと思っています。

 年明けには、住宅誌の取材も決まりました。まだ、雑誌名は伏せておきますがこちらも楽しみです。

 12月に入ってすぐ「執筆依頼」というメールが届きました。

 「一般の方と建築家が近くなる本の執筆を依頼したく……」という内容で、先週、編集者の方と会ったところでした。

 先ほど、社内会議で企画が通ったと連絡がありました。

 編集者は元スポーツマンで「当社のwebサイト、ブログを見て、想いや伝えたいことを形に残る書籍化にすることで、より素晴らしさが伝わると感じた」書いて貰いました。

 高校の頃、建築家とは別に憧れた職業として、タレント、プロレスラー、画家、小説家がありました。

 前の2つは半分冗談ですが、その共通点は自由ということです。自分の才能、体だけで生きている姿に、潔さを感じていたのです。

 誰でも書ける「文章」が商品になるなら、小説家こそが究極の仕事だとも思っていました。2004年から、この日記を書いているのも、憧れの延長線上にあるのかもしれません。

 マーケティングの言葉を誰もが聞くようになった通り、高度情報化社会は、絞り込みのほうへと進んでいます。

 その側面を否定する気持ちはありませんが、誰でも出来るもので、競争し、磨き、勝りたいという気持ちが常にあります。

 本を出版するのを人生の目標にして来た訳ではありませんが、こんな機会もあるのかなとは想像していました。

 全て、仕事と並行して進めるのでスケジュールの件などはこれからです。

 建築家として、何が書けるのか。未知の領域に入っていくのは、何ともワクワクするものです。


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「KISHIWADA HOUSE」‐1‐プロローグ

 仕事の場は、常に競争です。

 「KISHIWADA House」は、ネット上のコンペでした。

 参加した経緯、選んで貰った過程は4月、日記に書きました。



 しかし、実際に工事請負契約に至ったのは12月7日。

 コンペのスタートから、1年2カ月掛かってしまいました。

 「申し訳ありません」という気持ちと、「とことん付き合います」という気持ちの、両方があります。

 何度も見積り調整を行い、納得して貰えるところまで、ようやくたどりつけました。



 敷地は北側に道路がありますが、この道は一方通行です。ところが、抜け道になっているようで、結構な交通量があるのです。

 車で仕事から帰ってきた際、まずは仮駐車。そして、後続がないのを確認できたら、ゆっくりと車庫入れ。



 この、駐車時のタイヤの軌道から、プラン、フォルムを練って行きました。

 デザインという言葉が、機能を犠牲にし、表面上のことを指している場面が、本当に多くあると感じます。

 それらは、本来デザインと呼ぶべきものではありません。デザインとは、良心にうったえかけるもので、必ず、分かち合えると信じるからこそ、意味があるのです。

 デザインを和訳すると意匠となります。匠として、物創りのプロとしての意思。

 その意思は正しかったのか。5月下旬に、問うことになります。

文責:守谷 昌紀


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従来、先人、慣習‐1228‐

 月曜日に着工した「KISHIWADA House」。

 直会(なおらい)の場を設けて貰ったと書きました。





 広辞苑によると「ナオリアイの約。斎(いみ)が直って平常にかえる意」とあります。

 現実的には、神事が終わり、神酒などをおろして頂く酒宴のことを指します。




 親の時代などは、結構現場でお酒を飲んだと聞きます。

 しかし、現場の人たちは車で来ることが多く、直会の機会は減ってきました。昔は飲酒運転が良かった訳ではありませんが。

 この日、わざわざ予約して貰ったがんこ岸和田五風荘。



 元城内に建つ、素晴らしい建物でした。



 本格的回廊式日本庭園を持ち、連続ドラマ「カーネーション」のロケにも使われたとあります。

 「カーネーション」といえば小篠三姉妹の母の話。前日、元小篠弘子邸を訪れたばかりでした。



 現代建築と、従来からの日本建築が混在しているのが、今の日本の姿です。

 クリエイティブな人というのは、先人たちが残してくれたものに感謝したいと思っているはずだ。

 僕が使っている言葉も数学も僕が発明したわけではない。同じ人類の先人たちが作ってくれたものなんだ。

 スティーブ・ジョブズの言葉です。

また、本田宗一郎はこう言っています。

 過去に積み重ねられた多くのものをもとにして、その上に自ら作り出した新しい世界を開いていくところに進歩があり、これがパイオニア精神だと思う。

 建築設計図という慣習も、実によくできたしくみです。

 まずは、基本設計で全体の構成を練ります。

 そして実施設計に入り、平面詳細図、 断面詳細図(矩計図)で構成をチェック。

 展開図では、内部からみた全ての面を表現します。

 仕上表、天井伏図、建具表、電気設備図……と、建物に必要な要素を、漏れなく表現できるようになっているのです。



 これらに感謝することなく「大変、細かい、辛い」と嘆いているなど言語道断。20年前の自分に、一喝入れたいところです。

 実施図面をスタッフが描くようになってから、よけいに図面への愛情が増しのかもしれません。

 進歩し続ける人は、常に謙虚。加えて、感謝を口にします。

 どうせ感謝するなら、いますぐするべき。時間軸のことも意識したいと思うのです。




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幸せはサークルになっている‐1227‐

今日は朝から、岸和田にて地鎮祭でした。

 12月の寒さを感じさせない雲一つない青空。



 その後、場所を移してな直会の場を設けて貰いました。



 岸和田城すぐ南にある、がんこ岸和田五風荘。



 紅葉がまさに盛りで、2時間があっという間でした。

 早速、現場日記を始めなけれなりません。



 また「長田の家」は、今日が棟上げ。快晴の大安でした。

 昨日は、芦屋の奥池にある、小篠弘子・芦屋ギャラリーへ行っていました。

 1981年、安藤忠雄の設計した小篠邸は、住吉の長屋と共に、初期の名作です。

 増改築を経て、現在はギャラリーとなっているのです。



 学生時代から写真でしか見たことがなく、正直、近づくだけで胸が高鳴ります。



 アプローチの手法は、TOTOシーウィンドウと似ています。 

 元は個室棟だったのが大空間に変わり、メインギャラリーとなっていました。



 斜面に向けての開口が、見事に紅葉を切り取っています。

 館のスタッフによると、小篠弘子はもともとは画家になりたかったそう。まるで色彩が呼応しているよう。



 いくからか手が加わったとは言え、その手法は変わっていません。



 反対に、メインギャラリーと向かい合う棟は、あまり手が加わっていません。




 最初に増築された元寝室も、展示室になっていました。

 国立競技場のコンペで、色々言われている安藤ですが、やはり只者ではありません。腕は確かです。

 糊口を凌ぐ為に仕事をしているつもりはありませんが、日常は忙しなく、つい目的を見失ってしまいがちです。

 そんな時、自分にとっての頂きを見ることは、いつも目的を明確にしてくれるのです。

 宮沢賢治は「あらゆることを、自分を勘定に入れずに」と言いました。

 そこまで出来れば良いのですが、この恵まれた社会で生きてきた私達にとって、簡単なことではありません。

 クライアントを幸せにし、社員を幸せにし、それによって自分の幸せも叶えさせて貰う。

 自分は、最後に付け加えさせて貰えば良いのではないかと思っています。

 このサークルの良いところは、無理がないので、長続きするのです。




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暗愁のゆくえ‐1226‐

2015年12月3日

暗愁のゆくえ‐1226‐

 大阪に元気がないと、よくメディアに書かれてます。

 周りの人は皆忙しそうで、そういった認識は、ほぼありません。多少の反発も込めてですが。



 しかし「大大阪」と呼ばれた時代と比べたら、そうは言えないかもしれません。

 明治から昭和に掛けて、その中心地は北浜でした。当時のランドマークが大阪証券取引所なら、現在はザ・北浜か。

 地上54階。建設当時は日本一高いマンションのふれこみでしたが、現在も一番なのでしょうか。



 このあたり、当時の建物が多く残ります。

 ザ・北浜の南西にあるのは青山ビル。



 1921年の完成です。



 蔦に覆われた姿が代名詞ですが、冬枯れの姿も、それはそれで味わいがあります。

 街には、学ぶべきものが沢山あるのです。

 7年ほど前、この界隈で、マンションのフルリノベーション計画を進めていました。

 高層マンションからの眺めを最大限に生かした、浴室のやり替えがメインの計画。ビル管理会社と遣り取りし「何とかなりそう」とあたりをつけまいた。

 提案したプランも気に入って貰い、実際に契約。しかし、計画はとん挫しました。

 浴室部分に係る費用を詰めて行くと、予想を大きく上回る金額になりました。それが叶わないならと、計画はストップしたのです。

 契約をして貰う前に、もっと入念にリサーチしていたら。浴室の提案も、もっと他の方法があってのでは。

 非常に悔いの残る仕事になりました。北浜に来ると、いつもこの計画を思い出します。

 作家・五木寛之は、喜びや元気、笑いといった”プラス思考”だけを強調する風潮を憂慮しています。

 「明治時代には悲哀や憂いといった暗愁を理解する人間が尊敬された。人間は泣くことでもたましいが浄化できるように、”悲”が持つ重さをもう一度振り返ってみるべきだ」

 「暗愁のゆくえ」という講演での言葉です。

 誰も、明るい、強いが好きですが、マイナスの出来事が、自分を鍛えてくれます。

 とことん深く悔やみ、それが済んだら、前を向いて進むしかありません。



 阪急のコンコースにイルミネーションが灯り。



 ディスプレイの飾りつけが済んだら、いよいよ年末。

 良い新年が迎えられるよう、ギアを一段上げてラストスパートです。


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フィニッシュのイメージを持つ‐1225‐

 一度告知したのですが、12月12日(土)、住まいの情報センターでテーマでセミナーを開催します。

 「○○と一緒に暮らす」

 ペット、両親、姉妹など、様々な暮らし方をどのように実現したかという切り口で、話をしてみたいと思います。



 現在、予約は10名程のよう。良ければ遊びに来てください。

 併せて、12月2日~12月28日まで「野洲の家」、「遠里小野の家」、「住之江の元長屋」のパネルを展示しています。

 こちらも先程、設置をすませました。



 都心部でも、季節感のある木々があるのは、有り難い限りです。


 
 庭木のモミジも、ここに来てようやく色づき始めました。

 11月も今日が最終日。
 
 今月が何日までだったか思い出すのに、未だに「ニシムクサムライ」と唱えます。

 平安京遷都は「ナクヨうぐいす」、5の平方根は「フジサンロクオウムナク」。

 私は暗記が苦手で、数限りなくゴロに助けられてきました。ゴロとは風景、イメージと言えそうです。

 円周率は3.141592……ですが、記憶世界一の人は、数字列をストーリーに置き換えていると聞いたことがあります。

 これを連続する風景と考えれば、情報量を異次元のレベルにまで引き上げられる証拠だと言えそうです。

 一時、サッカーの試合を見ていた頃「フィニッシュのイメージが出来ていない」という解説を良く聞きました。

 にわかサッカーフアンとして、勝っては欲しいのですが、90分のゲームを楽しませて貰うことが重要で、その真意が分りませんでした。

 当たり前ですがが、サッカーは1点でも相手より多くゴールし、勝つことが目的なのです。

 仕事も勝ちたいという気持ちがなければ、何より、結果を出すと決めなければ、パス回しには意味がないのです。

 この事が腑に落ちてから、スタッフへの指導方法も変えました。

 「フィニッシュのイメージを持つ」

 文字の起源が数千年前なら、人としてのイメージの起源は数百万年前。

 こちらの方が得意なのは当たり前なのかもしれません。


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能力と言うよりは、姿勢‐1224‐


歯だけは、現状維持が最高の状態です。

 半分程が治療済みとなった今、もっと本気で歯磨きしていたらと、悔やんでも悔やみきれません。

 どうすればせめて子供に、この気持ちが伝えられるのか。



 2004年に完成した「つるみ歯科クリニック」も11年目に入りました。内壁の塗装遣り替えなどもしてもらい、美しく保って貰っています。

 予約が1ヶ月先しか取れない程、地域の人達に愛されているのが、何より素晴らしいこと。

 院長夫妻、スタッフの皆さんのホスピタリティーの賜物です。



 3~4ヶ月に一回、歯のメンテナンスに通っていますが、先週は妻、娘と、3つのチェアを独占していました。



 偶然だったようですが、自分達が設計したクリニックで、家族が見て貰えるのはやはり幸せです。

 娘は小児矯正、妻はメンテナンス、私だけ、 奥歯の違和感がある箇所を見て貰いました。

 私は、寝ている時の歯軋りが結構ひどいそう。で、先生にも「奥歯でくいしばっているから、歯が割れているところがいくつかありますよ」と。

 違和感はそこが原因のようで、昔の詰め物をやり替えて貰うことになりました。

 麻酔をし、詰め物を削ることになったのですが「痛かったら、左手を上げてください」と言われます。

 しかし実際には、手を上げる前に「大丈夫ですか」と聞いてくれます。水が飛ぶからと、目の上にはタオルが掛っているにも関わらずです。

 コミュニケーションの70%は、言葉以外でおこなわれると聞きました。痛いという感情が、口周りを見るだけで分ると考えれば、そうかもしれないと思えます。

 ここ5年程で、ズドンと心を射抜かれたような言葉がいくつかあります。

 コミュニケーション能力とは、相手の気持ちを察知できるということだが、能力というよりは姿勢。そういった性質が性格の中に備わっているかどうか。

 -経営コンサルタント 石原明-

 能力と言うと、何か数値で表せそうなものに聞こえますが、姿勢とか性質、性格と言ったほうが、適切な気がします。

 先日は就職希望で、韓国の若者が入社試験を受けましたが、残念ながら採用とはなりませんでした。

 イタリア人スタッフを採用し、言葉の部分が30%であるかもしれないと本当に思っています。

 しかし、その為には普段より大き目のジェスチャーで、単語レベルですが多少英語を交えながらと、私なりに気を付けています。

 能力と言うよりは姿勢。しかし、これは簡単に他人が変えれるものではありません。

 リーダーの役割とは「そうか!」と、思わず声を上げたくなるような言葉、問いかけを出来るかだと、つくづく思うのです。


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株式会社一級建築士事務所アトリエm

プロフィール

株式会社一級建築士事務所アトリエm

夢は必ず実現する、してみせる。

一級建築士  守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...

株式会社一級建築士事務所アトリエmの事例

  • 加美の家

    加美の家

  • イタウバハウス

    イタウバハウス

  • サロンのある家

    サロンのある家

  • あちこちでお茶できる家

    あちこちでお茶できる家

  • 住之江の元長屋改修 『大改造!!劇的ビフォーアフター』放映

    住之江の元長屋改修 『大改造!!劇的ビフォーアフター』放映

  • kayashima photo studio Ohana

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  • つるみ歯科クリニック

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  • ウンテイのある家

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  • 高窓と中庭の家

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