外壁

2012年11月18日



なかなか外壁が進みませんでした@ゲンバ。

早く外壁貼って足場をバラしたいんですけど。監督が言います。板金屋さんが忙しくってなかなか来てくれないんです。うーん、そうかあ。。足場は工務店がお金を払ってリースしているはずなので時間がかかればそれだけお金もかかるはず。監督のヤキモキしている感じが伝わってきました。腕のいい職人は当然ながらあちこちにひっぱっていかれるし、もちろんこのご時世皆さんカツカツの状態で仕事を受けているはずなのでこういう事も起こり得ます。電話しても留守電なのか渋い顔。連絡取れたら連絡します。彼がそう言ってその場は別れました。

数日して。いよいよ板金取り掛かりますと勢いのあるメールが届きました。良かった、よろしくお願いしますと速攻で返事。遅れたといってもそれは数日の事で工期に影響のない範囲。緑の石膏ボードの外壁も悪くはないけど、仕上げでどの様に変わるか気になっていたところでした。この姿もいよいよ見納めとなりそうです。引き続きゲンバの皆さんにはしっかりと仕事をしていただこうと思ってます。 (続きを読む)

パイン

2012年11月16日


パイン、といってもパイナップルの事ではありません(笑)。床板の事です。今回使っているのは18ミリと30ミリのムク板。全体に白身が強いのが特徴です。なおかつ板が適度に硬く家具材としてもよく使われています。思えば僕が独立して最初に作った建物の床もこれを使ったものでした。今、現場では職人さんが一枚一枚これを丁寧に貼ってくれています。しばらく眺めていたかったのですが、すぐに全体に養生のためのシートがかけられました。そうじゃないと他の作業が出来んよね?次にこの白い肌が見られるのは来年の事となります。 (続きを読む)

近つ飛鳥

2012年11月11日


11月11日。今日はポッキーの日ですね。それはいいとして先日愛知工業大学の学生の皆さんのバス旅行に同行してきました。奈良まで日帰りという日程の中で東大寺と関西館国立図書館、そして近つ飛鳥博物館を巡ってきました。それぞれあまりじっくりと見る時間はなかったんですけど、奈良に訪れるのは久々の事もあって有意義な一日となりました。

写真はその中の安藤さんの近つ飛鳥です。出来てもう18年になりますが、古さを感じさせません。建物の傷みは多少見えたりもしますが、時間を経てよりよい建物になってきているような気がします。人間には良い歳の取り方があるように最近思うのですが建築もおそらく同様です。まずは状況を見極めて愛される様な計画を作る事が要となります。出来てからは持ち主や時に左右される運命にはありますが、その先を考えてこの建物は作られた様に思いました。人の群れから離れて一人石段にこしかけてみました。静かな環境の中で鳥の声だけがあちこちから聞こえてきます。この建物が出来る前もそうだったろうし、おそらくこの環境は今後も変わらないような気がします。人が作ったものだしいつかは壊れる運命にありますが、朽ち果ててもなお何かを語る様に残り続けていくような気がしたものでした。長い長い月日の事を考えました。 (続きを読む)

現場から

2012年11月3日


少しずつ冷えてきました。いつも温度計と湿度計を持ち歩いているのですが、計ってみたら外気は18.6度。一ヶ月前は半袖が着れたのに今はもう無理ですね。ちなみに室内の気温は21.4度ありました。窓を完全に閉めきった状態でもないのですがそれなりに温度は上昇しています。建物の南側に窓を集中させましたが効果は少なくなさそうです。

外壁はプラスターボードが貼られてそのままの状態になっています。写真ではちょっとわかりにくいのですが全体が薄い緑色をしています。このままでもなかなか素敵な色ではないの、と大工さんが言ってくれたものでした。残念ながら今だけの光景で、この後は全体に仕上げの波板が貼られていきます。周囲の草もすっかり枯れてきました。ここでも秋が深まりつつあります。 (続きを読む)

現場にて

2012年10月27日



配管のおっちゃん渋い顔。。。

こんなもん埋めたの、誰やねん?ちっさなユンボに乗ったおっちゃんが聞いて欲しかったのか一人で言ってました。何かと尋ねてみたらそこにはコンクリの塊が。見事に地面に埋まっていたわけで配管作業も中断です。何やろね、これ。たぶん道路工事とかしとる時に埋めよったんだわー。全くアホな奴がおりよるわ。たぶん現場で処理しきれなかったコンクリートでしょうね。いいわ、ワシがこのくらいやっちょいたる!言ってくれたものでした。頼りになるおっちゃんです。いい顔してるなあ〜。 (続きを読む)

steel work

2012年10月25日


棚を作ってみました@鉄。

事務所にモノが増えたりのムスメが出来たりのでちょっと手狭になり、いろいろと所内を整理する事に。収納が若干足りない事もあって棚を作る事にしました。今までであればベニヤで作っていたところですが、今回は気分新たに(?)鉄に挑戦♪設計と実際に鉄を切るところまでは自身でやって、あとはカミサンの恩師をたずねて作っていただきました。16ミリ角で計画し、定尺で切って余ったところは補強に回してます。この後、クリア塗装を施して板を付けて仕上の予定。さーこれで事務所の狭さは解消するかな〜♪(←無理やろ。。。)。 (続きを読む)

現場

2012年10月21日


この数日金木犀香ってます@名古屋。

現場は防水シートが巻かれて、ようやく家のリンカクが見えてきました。この写真の方から見ると窓がほとんどなくてクラみたい・・・かな♪おかねのできるだけかからない、小さな家を作り続けていけたらと願ってます。 (続きを読む)

2012年10月16日


現場は間柱とか下地になる材料が入ってきました。で、その間柱なんですが桧を使ってます。見えない所になのにちょっとゼイタク?名古屋は東濃という桧の産地が近いからという事もありますが、それよりも何かこれはもう一種この地域の大工や工務店をひっくるめての信仰に近いものがあるようで、柱や間柱といった縦に使う材料は桧が好んで使われます。

それだけ使われるのですし、できればさらに桧を使いたいと思うのですが、どういう訳なのかふんだんに使われるのはここまでなんです。梁にはまず使われませんし、床や仕上げに使われる事も柱の事を考えたら圧倒的に少ないんです。写真の様な節ありの材で十分と思うのですがあまり出回りません。どうしてなんだろう。流通に問題があるのか、節の加工が意外と難しかったりするのか、あるいは単に私が知らないだけか。。。どなたかご存知ないでしょうか? (続きを読む)

餅まき

2012年10月7日

現場が上棟しました。

もともと建物が出来るまで、つまりは現場の最中には多くの祭があったと聞いた事があります。どういう祭があったのかよくはわかりませんが今はおおまかに言うと3つの祭があって、一つは建物を作る前の地鎮祭、棟木が上がった時の上棟式、それに竣工のお祝いといった所でしょうか。それも最近はさらに簡略化されてきて、簡単に済ませたり省略される所も多くなりました。

棟上げの時どうしますか?お施主さんに尋ねてみました。いずれの式も執り行うのはお施主さん次第という事になります。そうした所、是非餅投げをやってみたいとのお返事をいただきました。いいですね、それは。餅投げ、あるい菓子投げという所もある様ですが、最近ではなかなか見ない光景です。お施主さんは当然ながらその地の新しい住人となる人で、そうする事で周囲へのつながりもできますし、もちろん現場の職人さんたちにもありがたい事となります。工事の日程をチェックし進める事となりました。

当日。小さな現場ですが10人ぐらいの職人さんが集まって仕事をしてくれてました。私が現場に着いた頃にはすでに上棟どころか屋根まで乗っかっていて、順調に事が進んでいました。夕方になって工事を一段落させ、現場の皆で周囲の住民のみなさんに餅投げの事を呼びかけていきました。オレ、これじゃあ変人だよなあ、こんなんで呼びかけに行っていいのかなあと大工さんの一人がつぶやきます。普通のニッカポッカのいでたちだったので、なんで?大丈夫ですよと言ったんですが、足元を見ると何故かケバいお姉ちゃんが履きそうなサンダルを履いています。なんでやねん?まあでもいいでしょ大丈夫といいきかせて(?)周囲を歩いていきました。

しばらくし、多くの方々に集まっていただきました。お施主さんにご挨拶をいただいて餅投げ開始です。餅1500個と多数の菓子袋は全てお施主さんにご用意いただきました。あとはひたすら投げるだけ。投げるだけなんですけど、さすがに1500もあるとなかなかなくなりません。拾っていただいた皆さんも必死だったと思うんですが、投げる私たちもけっこう必死(?)でした。

尽きる事がないと思った餅もそれでも徐々になくなっていき、無事に終了となりました。餅も菓子も、全てきれいになくなりました。一個ぐらい地面のどこかにあるかなと思いましたが、一個もどこにもありません。それぐらいきれいさっぱりに終わりました。とてもありがたい事の様に思いました。久々の素敵な体験となりました。
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今年の課題

2012年10月6日


今年はこういうのを教えてます。

トライデントでも授業が始まりました。2年ぶりにダンボールで椅子を作ってもらっていますが、今までと違うのはスーパーなどでもらえる無料のダンボールを使うこと。

教える前に自分でもチェックしとかなきゃと思って試しに作ってみました。ポテチの箱を2つ3つ切って貼ってどうにか完成。座れるものかなと一瞬思いましたが、その辺は難なくクリアー。実際、そこまではたいして難しくないんです。

むつかしいのは、それを使い続けられるかどうかということになります。一瞬座れるだけでは意味がなく、座り続ける事が出来てようやく一人前(?)の椅子です。ということで作ってからしばし自分で使い続けていたのですが、写真の様にだんだんと上の方が壊れてきました。荷重を支えるだけの強度が足りなかった事と、ダンボールの折れ目を同一面にしてしまったのが原因です。つい、きれいに揃うようにと見た目を重視してしまいました。これはリダンダンシーの問題でもあります。

しっかりと作りなおして学生さんに見せようかなあと思ったのですが、それよりも失敗を見せた方がいいかなと思ってこのまま見せました。座れるには座れるけど、こういうのではアカンよと。

実のところデザイン力とか構想とか、そういうのはあまり求めていません。建築もそうだけど、世の中形に凝りすぎたものが過大に評価されているように思います。見た目に惑わされるのではなく、普通に使えて座りやすいというのはどういう事なのかを知ってくれればと願っています。 (続きを読む)

竹中設計事務所アシュ

プロフィール

竹中設計事務所アシュ

名古屋のローコスト住宅を得意とする事務所

名古屋近辺で坪単価50〜60万円台の住宅を得意とします。ハウスメーカーで納得されない方はぜひ一度ご相談ください。よろしくおねがいします!

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