数字と心の微妙な関係‐1471‐



 誰もがふれたくなる、大谷翔平選手の活躍です。

 高校をでて5年間、日本のプロ野球では前人未踏の2桁勝利、20本塁打という結果をだし、昨冬アメリカへ。

 高校時代よりメジャー挑戦を表明していましたが、二刀流を容認、支持した日本ハムファイターズに入団しました。

 その際は、甘いルックスもあってか、才能は溢れるが意思の弱い若者なのかなと思っていました。

 メジャー初打席で初球を安打。初登板初勝利。2試合目でホームラン、3安打も驚きましたが、2戦連発とは。

 「お見それしました」としか言いようがありません。

 流石はイチローをして、世界一の才能と言わしめた選手です。

 野球少年だった私にとって、伝記で読んだ名選手、ベーブ・ルースを超える選手を、実際みれるかもしれないことに心躍るのです。

 3月に立ち寄った南禅寺には国宝「方丈」があります。



 妻面にある入口をくぐり、左へ曲がると方丈庭園が見えてきます。



 江戸時代前期に活躍した茶人、小堀遠州作と言われています。



 最小の素材で表現をする枯山水の庭園ですが、中でも彼の作風は「きれい寂び」と言われます。

 庭に「空間」という概念を持ち込んでいるのがよく分かります。



 廊下を進むとこちらも国宝の小方丈があります。

 その前に広がる小方丈庭園は、別名「如心庭」。字の如く「心」字型に庭石が配置されています。

 柴山全慶老子が、「心を表現せよ」と熱心に指導したそうです。



 裏へ回ると、更に庭園が続きます。



 竹と荻で構成された垣は「南禅寺垣」と呼ぶそう。

 人の心を動かすため、足を運んで貰うために、常に創意工夫を重ね続けてきた手跡が見えるのです。



 先のピョンチャンオリンピックでは、スノーボードとアルペンスキーで2つの金メダルを獲得した選手が現れました。

 チェコのエステル・レデツカ選手ですが、アルペンスキーをしていた私としては、両種目オリンピック出場だけでも想像を超えているのに、2つの金メダルとは……絶句したのです。

 大谷選手のファイターズ入団時、日本球界で名選手だった多くのご意見番が、二刀流に対して懐疑的な見解をだしました。

 伝説的な名選手ばかりですからアドバイスは聞くべきだと思いますし、プロの世界は甘くないという論調も十分理解できます。

 その中に、「どっちつかずになるのでは」というものがありました。

 1日24時間、1年365日はみな平等です。その限られた時間の中で、投手の練習も、打者の練習も精一杯やれば、どっちつかずという表現は合っていないかもしれません。

 投手に打ち込めば、200勝以上できるかもしれません。

 打者に絞れば、700本以上のホームランを打てるかもしれません。

 しかし、それは「数字」というものに重きを置いた視点だと言えます。

 人生において最も大切な、幸せや充実は心が決めます。

 自身の充実や、観客の感激にフォーカスするなら、大谷選手の選択は、極めて当たり前のものとも言えます。

 ピッチャーだけしか、打者だけしかやってはいけないと言われたら、多くの少年は野球を辞めるでしょう。

 その選択を100年もの間、トップアスリートたちがしていなかったことになります。

 いくら仕事が充実しているからといって、給料を払えない会社に入ってくれる社員は居ません。

 よって、普遍的価値を生む数字もとても大切です。

 それでも、数字を越えたところへ行ききってしまった、大谷選手をみると、新たな勇気が湧いてきます。

 体は大変でしょうが、少しでも長く頑張って欲しいと思います。

 100年に一度のスーパースターを観ることで、やはり心に従いたいと思えるのです。


■■■「トレジャーキッズたかどの保育園」内覧会開催
4月8日(日)10:00am~11:00am
住所:大阪市旭区高殿7丁目16-29

■■■『住まいの設計05・06月号』3月20日発売に「羽曳野の家」掲載

■■■毎日放送『住人十色』4月14日 「羽曳野の家」放映

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました■■■
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大阪プライド‐1470‐

2018年4月10日


大阪プライド‐1470‐



 北浜へ行く用事があり、中央公会堂まで足を伸ばしました。



 ライオン橋を越えると、いっきに桜が減ってしまうのは面白いところです。



 南岸にはseiundoの新オフィスが入るビルもみえます。

 先日、facebookに社長の田畑さんが、もう2年になると書かれていました。

 中之島から見上げても、楕円のカウンターが何となく見てとれます。

 これでは盗撮ですが。



 大阪市中央公会堂は、コンペによって最年少の建築家だった、岡田信一郎案が選ばれました。

 しかし、選者であった東京駅丸の内口駅舎や奈良ホテルの設計で知られる辰野金吾が、岡田案に手を加えて実施設計をしています。

 どう考えてもルール違反ですが、このビッグプロジェクトを自らの手で実現することにしたのです。



 昼時だったので、久し振りにオムライスでも食べようと寄ってみました。



 以前は600円くらいだったと思いますが、メニューをみるとかなり高い感じ。

 会社にもどって調べてみると、以前の洋食屋さんは数年前に閉店したようです。



 かなりオシャレな空間に生まれ変わっていますが、この店も「名物オムライス」とあります。



 金額は倍ほどしますが入ってオーダーしました。

 「ふわトロ」の看板に偽りなし。卵はふわっと、上に乗っているビーフはとろけるよう。

 ミシュランスターシェフの監修だそうです。

 昼食にはかなりの贅沢をしてしまいましたが、大変美味しゅうございました。



 同じフロアに、公会堂の歴史が展示されていました。

 中央公会堂は、両替商・岩本栄一郎の私財が投じられ建設された事はよく知られています。

 当時の100万円、現在の価値に直すと数十億円という大金です。

 大川の「平成桜の通り抜け」を提案した安藤忠雄も、「民の街」大阪を象徴する話として、よく取り上げますが、岩本の写真をみたのは初めてでした。

 明治末、アメリカ訪問時に成功者の多くが慈善事業や公共工事へ寄付するのをみて、誰にでも使えるホール建設へと動いたようです。

 しかし、ビジネスの失敗により大きな損失をだしてしまいます。

 周りの人が、寄付からいくらか返して貰ったらと言うアドバイスに、「一度寄付したものを返せというのは大阪商人の恥」と突っぱねます。

 1918年(大正7年)の公会堂完成の2年前、39歳の秋に自殺してしまうのです。

中央公会堂のwebサイトに辞世の句が載っていました。

「その秋をまたでちりゆく紅葉哉」

 今日から当社も、新卒の社員を1人迎えます。

 折角したい仕事に就いたのだから、全てを掛けて仕事に打ち込もう。

 しかし、命だけは掛けてはいけない。なぜなら仕事は幸せを実現するためにあるものだから、と伝えました。



 中之島でもタンポポが花開いていました。

 セイヨウタンポポと違って、茎の短いタンポポは日本の固有種だったはず。

 桜吹雪の下、鬼籍に入った岩本栄之助は今の日本、大阪をどうみているのか。

 日本人として、大阪人としてプライドをもって働いて欲しいと思います。

 命以外の全てを掛けて。
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(仮称)トレジャーキッズたかどの保育園‐10‐いよいよ開園、その全容をお伝えします



 明日からは、2018年度が始まります。

 「トレジャーキッズたかどの保育園」もいよいよ開園です。

 4月8日(日)10:00am~11:00amには内覧会が開催されます。

 住所:大阪市旭区高殿7丁目16-29



 ハクモクレンも道路沿いに植わりました。

 もう書いてよいと思いますが、本当にタイトなスケジュールでした。

 1ヵ月で法的申請関係を全てクリアし、実施図面を描き上げました。今までで最も厳しいスケジュールだったと思います。



 しかし、のど元過ぎれば熱さ忘れるで、今は懐かしい思い出です。

 アプローチ横にあるのは、通称「ソロバン」。

 親御さんがお迎えに来たとき、先生方、ママ友と話をしたい場面があります。

 その時間を、子供達が退屈しないよう考えたものです。

 着想は、運営会社の担当者さんから。現場を知り、いつも子供のことを見ている人でなければ出てこない要望です。



 広い園庭には、芝生と砂場があります。

 古タイヤは、園長先生が自ら持ち込んだもの。



 泥んこになったらすぐに足が洗え、シャワーも浴びれるのです。



 ホール正面には500色の色えんぴつが飾られる予定。

『人はひといろじゃない。白木の園で自分色をみつけてください。

たっぷりの太陽を浴びて、立派なげん木に育ってほしい』

というメッセージを込めました。



 中に進むと事務室と調理室。



 各部屋には、木製の室名札が掛ります。



 エントランスホールから、調理室が見えるような窓を設けました。



 業務用の機器は、見るからにタフそう。

 機能美と言ってよいでしょう。



 1階は、園庭に沿う形で廊下が伸び、それを介して南からの光が差し込んできます。



 丁度「くの字」の折れ点にあるのが「ほしぐみ」0歳児室。



 この部屋は、廊下からの採光が厳しい為、トップライトを設けました。



 お昼寝には、丁度良い自然光になるはずです。

 見上げた景色は、さながら教会のよう。

 家具や建具は最も淡い白木としました。



 最奥にある隣の部屋は「つきぐみ」1歳児室です。



 少し淡いナチュラルな木の色としています。

 0歳児室のと間にあるのは児用トイレ。



 5歳児室で使う、最も濃い木の色としました。

 ここではお兄ちゃんお姉ちゃんを目指そう、という意味です。



 事務室に最も近い「にじぐみ」は2歳児室。



 この日は、仮の打合せ室になっていました。

 さらに少し濃い色に。



 エントランス前の階段を上がって2階へ。

 奥には調理室、左手にはエレベーターが見えます。



 2階は、園庭とは反対側に廊下があります。



 ホール周りにあるのは、まず「あおぞらえほんしつ」。



 この部屋もトップライトから光をとりました。



 向かいにあるのが「もりのひみつきち」。



 大きな園の中にある小さな空間は、色々な場面で役だってくれるはず。



 一番手前にあるのが「だいちぐみ」5歳児室です。



 トイレでも使った、最も濃い色にしました。

 しっかりした木へと成長して欲しいのです。



 隣にあるトイレは、3歳から5歳児仕様です。

 小さな便器がかわいらしいもの。



 2階の折れ点にあるのは「こもれびひろば」。

 0歳児室のトップライトの光を、木漏れ日に見立てました。



 左手にある可動間仕切を開くと、最奥にある3、4歳児室と繋がります。



 「かぜぐみ」と「そらぐみ」です。



 広さおよそ50畳。



 「こもれびひろば」と合わせると、約75畳あります。

 カーテンは仮のもので、最終的にはレース+緑になります。こちらからも木漏れ日が。

 4月2日の入園式はここで行われます。



 2階は園庭に向いて屋外廊下があり、まさに縁側として使って貰えれるはず。



 開園に向けて、続々と荷物が運ばれてきました。

 手前に写っているのは、運営会社の担当者の方です。

 毎週現場では、3時間から5時間掛けて定例会議が行われました。



 他園の担当、採用という仕事があるにも関わらず、最終回以外全て同席して頂きました。

 そして、全ての相談、質問に対して、ほぼ即断、即決で返答してくれたのです。

 通称「ソロバン」も、この方から提案を受け、考えデザインしました。

 勿論のこと、現場監督をはじめ、現場に関わった全ての職人の頑張りがあってこそ工期内に完成しました。

 しかし、即断、即決がなければ、また、良い園にしたいという愛情がなければ、このスケジュールで完成しなかったと思います。



 先日、住宅誌で付けて貰った作品のタイトルは「光と風と笑いで満たす」でした。

 6年間の間に、泣いたり、べそをかくこともあるでしょう。そんあ時は「もりのひみつきち」は。45年前の私が一番欲しかった空間でした。

 しかし、それらも含めて笑いで満ちた園となることを確信しています。

 多くの大人が、沢山の愛情と情熱を注いだんだよと、胸を張って伝えてみたいのです。

文責:守谷 昌紀



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光と風と笑いで満たす‐1468‐



 桜の開花宣言もだされ、百花繚乱の一歩手前。



 ユキヤナギはこぼれんばかりに小さな花をつけています。

 春の勢いを最も感じさせる花かもしれません。



 色だけで言えば、この時期の桜に勝るものはないと思っています。

 蕾の残る風景が私は一番好きなのです。



 今日は朝から「トレジャーキッズたかどの保育園」の検査が続きました。

 ほとんどの検査を終え、ようやく一息つけそうです。

 また現場日記にUPしたいと思います。



 3月20日(火)発売の『住まいの設計05・06月号』に「羽曳野の家」が掲載されました。


撮影は1月中旬。この日も天気のよい1日でした。

 4月14日 (土)には、『住人十色』の放送もあり、ローコストにも関わらず本当に親孝行な作品です。

 住宅誌のライターは女性が多いのですが、手前に立つ男性が今回は担当してくれました。



 その方も熱心に取材していたのがキッチン後ろの収納。

 冷蔵庫も隠れているのですが、コストを落としながら、どうやって機能させるかを奥さんと模索した箇所です。

 編集者、ライターは多くの建物を見ています。やはり、苦心した場所で立ち止まってくれることが殆どなのです。



 土曜日に撮影した「中庭のある無垢な珪藻土の家」にも、そういう部分があります。



 キッチンの右手には、小さな和室があります。



 ちょうど写真家の頭あたりが入口。



 この小さな和室の左には、洗面・脱衣室があります。




 その間の壁に収納があり、畳の上で畳んだ衣類等をカゴに入れます。



 それを反対側の洗面・脱衣から取れるようになっているのです。



 これはキッチンの側面です。

 くぼみをつくり、ゴミ箱を隠しています。

 蓋が開くスペースを確保し、その上にある小さな棚にゴミ袋を常備しておくのです。

 これらは、私たちの手柄ではありません。

 共働きで忙しい奥さん達が「こうなっていればいいのに」を、形にしただけなのです。

 「羽曳野の家」の誌面でのコピーは以下の通りでした。

 『壁も天井も最小限におさえ、光と風と笑いで満たす』

 光と風にこだわって仕事をしてきましたが、その後ろに「笑い」とは……

 最高のコピーをもらいました。

 よければ、私たちがお届けする、光と風と笑いのある空間をご覧ください。創りには、こんな可能性があるので、この仕事を選んだのだと思うのです。



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(「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐11‐守谷さんに怒られるデ



 「中庭のある無垢な珪藻土の家」の撮影でした。

 竣工は2017年の3月末なので、1年越しの撮影になりました。

 天気がもうひとつで、2度も延期していたのです。



 3度目の正直で、青空に恵まれました。



 撮影中に、中庭のチューリップが満開になるくらい、気温もぐんぐん上昇。春の陽気となったのです。

 この計画のテーマは「不自然でない家」。

 「例えばカロリーゼロって不自然じゃないですか」と言われ、心底納得したものです。



 外壁は、自然な風合いの塗り壁を選択。



 敷地形状、光のとりかた、そして中庭との関係。

 全て必然性をもとめ、模索しました。



 内部の壁は全て珪藻土塗りです。



 自然素材なので当然といえば当然ですが、やはり空間が優しいのです。

 床材も、天然の檜を選んでいますが、これはご主人のこだわりです。



 2階の子供部屋にも南から光が差しこんできます。

 南西角地の長所を存分に引き出したつもりです。

 ちなみに、こげ茶の塗装は全てマグネットペイント。こちらは奥さんのセレクト。



 午後3時にお子さんが帰宅してから、ご家族にも撮影に参加して貰いました。



 熱心にお絵かきをするお姉ちゃん。



 一心不乱に、ショベルカーで遊ぶ弟君。

 人はこれだけ何か打ち込めるのかと感心します。

 弟君は帰ってくるなり、私に向かって「もうショベルカーで壁をガリガリしません!」と宣言してくれました。

 どうやら、壁に落書きをしたりするとお姉ちゃんが「そんなことしたら、守谷さんに怒られるデ!」と言ってくれているようです。

 どんな役回りでも、覚えてくれていたなら、ただただ嬉しい限りです。



 夕景を撮り終えると、夜の7時過ぎになりました。

 ご主人は私の著書も購入して下さり、「サインをしておいて下さいね」と。

 本当に有り難いことです。



 お姉ちゃんは、覚えたての文字でこんな手紙を渡してくれました。

 こんな瞬間があると、全てを忘れて笑顔で帰宅できます。

 そんな場面に立ち会えるよう、年度末に向かってラストスパートを掛けるのです。

文責:守谷 昌紀



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(仮称)トレジャーキッズたかどの保育園‐9‐街角のペインター



 今日は、最後の定例会議でした。



 天気は生憎でしたが、園庭も大分出来上がってきました。

 外壁の杉板工事も概ね終わり、感じがでてきました。



 内部は、家具の取付が始まっていました。



 0歳児室では取付の最中でした。



 この部屋は、ヘの字のプランの角にあたるため、トップライトから光をとることにしました。

 柔らかい光が優しい雰囲気を醸し出していると思います。



 見上げた2階部分の反対にあるのが「こもれびひろば」です。

 トップライトの光を、壁の上部に設けたハイサイドからおすそ分けしてもらいました。

 その光を木漏れ日に見立てたのです。



 3、4歳児室のパーティションを開ければこの大空間に。



 外観を印象付ける杉板ですが、淡い白の塗装をしています。



 庇の下とはいえ、外部にあるので保護を兼ねて塗料を塗るのです。

 塗装チームの職長が「とってもいい感じですねエ。普通は焦げ茶なんかに塗るところを、こんな色合いで仕上るんですね。とっても遣り甲斐があります」と。

 同年代の彼に、なぜここを白木にしたのか説明しました。



 塗装職人は、自分で色を調合できなければ商売になりません。

 街角のペインターは、色に対して繊細な感覚をもっているのです。



 言ってみれば、プロ中のプロから褒めて貰ったことになります。

 その顔をみれば、お世辞ではないと思います。

 これがもしお世辞だったら、もう人間不信に落ちいってしまうのです。



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蹴上インクラインでレンガ積みの粋をみる‐1465‐

 毎年この時期、ウェスティン都ホテル京都を訪れます。



 盛和塾の勉強会があるからですが、これだけの天気に恵まれたのは初めてです。



 手帳をみると、日曜日には「彼岸」の文字が。



 火曜日の三条蹴上は24℃まで気温が上がり、 まるで初夏の陽気でした。



 ホテルの前には、蹴上発電所があります。

 琵琶湖疎水を使って発電するものですが、明治24年(1891年)から現在に至るまで現役だそうです。



 三条通りを挟んで、向かいには蹴上インクラインがあります。



 インクラインは琵琶湖疎水を使って行き来する船を運ぶもので、橋の上に現在もレールが残っています。



 台車の上に船を乗せ、その上に人や荷物載せて運んだのです。



 インクライン下のトンネルをくぐると、南禅寺へ抜ける小路があります。



 5分程歩けば南禅寺。



 日本三大三門に数えられる、南禅寺三門。

 空、無相、無作の三解脱門を略したものと南禅寺のwebサイトにありました。



 境内は苔むしており、雰囲気があります。



 そんな中に突然現れる水路閣。



 この上を琵琶湖疎水が流れています。



 修学旅行生や、インスタグラマーが様々なアングルで写真を撮っていました。

 私も今更ながらインスタグラムへ写真を上げ始めました。彼らの随分と後輩になるわけです。



 行きには気付かなかったのですが、インクライン下のレンガ積みが、素晴らしく美しいものでした。

 螺旋状にひねられているのが見れるでしょうか。

 「ねじりまんぽ」というそうです。

 上を、船を積んだ台車が通るので、その重さに耐えられるよう、こういった積み方をしたようです。

 アーチとは、組積造の建造物に開口部を設けるため考えられたものです。

 それをより立体的に連続させたこの積み方が、より強度を上げることは、見た感じからも伝わってきます。

 「凄い」という感じです。

 architect(建築家)の語源は、ラテン語のarchitekton(アーキテクトン)だと言われます。

 「arche」と「teckton」からなる言葉ですが、更に二説に分かれます。

①「arche」 はアリストテレスの説いたアルケー「原理」を差す。

「teckton」はテクニック等も同じ語源で、「長けた」などの意味。

 よって「原理を熟知したもの」という説。

②「arche」 は窓や開口をつくる為に生まれたアーチを差し、転じて芸術を差すようになった。

「teckton」は「熟練した、一番」などの意味。

 そこから「一番目の芸術」を意味するという説。

 大学時代に、ゼミの先生から教えて貰ったのですが、どちらも重い言葉ですし、身が引き締まる気がします。

 しかし、どんな難しい問題でも、原理原則と向かい合えば、答えが導き出せるとも解釈できます。

 盛和塾の塾長、京セラ名誉会長の稲盛和夫さんは、「儲かる、儲からないでなく、人として正しい行いかどうかで、経営判断をしなさい」と言います。

 「それで利益がでればいいが、商売とはそんな甘いものではない」という声も聞こえてきます。

 しかし、一代で京セラを1兆円企業にまで育てた結果が、全てを示していると言えそうです。

 レンガ=brickは、ヨーロッパでは最も安価な素材です。そこから生れる原理原則に基づく美しさ。

 物創りには、こんな可能性があるので、この仕事を選んだのだと思うのです。





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派手で見栄っ張りで何が悪い<名古屋>‐1464‐


 今日、明日と晴れ空が続くようです。

 空気の冷たい快晴は、とても気持ち良いのですが、花粉症の人には辛い時期になりました。

 娘にゴーグルを与えたのですが、結構な効果があるよう。気になる方は一度試して下さい。

 (マツモトキヨシには子供用がありました)



 昨日は、早起きして今年2回目の近鉄特急。

 今回は妻と娘の3人です。



 前回は鳥羽で、今回は名古屋行き。アーバンライナーで2時間です。



 名古屋駅から栄(さかえ)エリアまで地下鉄で2駅。

 オアシス21は、錦通と久屋大通の交差点に位置するバスターミナル等の複合施設です。

 大林組の設計・施工で2002年の完成。



 水の宇宙船と呼ばれる大屋根を、ぐるりと歩けるようになっています。

 こわごわ登ってみました。



 中央は水盤になっており、素晴らしく気持ちのよい景色です。

 ガラス手摺が少し内に傾斜しているのにも、好感がもてます。

 すぐ北にあるのは名古屋テレビ塔がまた美しい。これは後で触れてみようと思います。



 「魚がいる」と娘が言うので驚いて行ってみると、地下1階のベンチが見えました。

 デザインとは、時にユーモアでもあるのです。



 地下1階から吹抜けの空間を、ユラユラと波紋を含んだ光が落ちて行き、何とも気持ちのよい空間を形成していました。



 栄駅から西に歩くと、ルイ ヴィトン名古屋。

 1999年の完成で青木淳の設計です。



 更に南西に歩くと、三越、丸栄、松坂屋と百貨店が建ち並びます。



 丸栄百貨店は、村野藤吾の設計です。

 1953年日本建築学会賞を受賞していますが、今年の6月に閉店、解体が決まっています。



 コーナー部の処理は、コルビジェを思わせるもの。



 西面のモザイクタイルは、確かに前時代を感じさせます。

 大阪の雄、村野藤吾設計の百貨店と言えば、ミナミのそごうも解体されました。

 寂しいのは寂しいですが、時代の流れはどうにもなりません。



 昼食は、ラシックという商業施設の「竹三郎」と言う店できしめんを食べました。

 味噌カツ丼とのセットはちょっと乱暴なセレクトですが、十分に美味しかったのです。

 ここで娘と妻は名古屋港水族館へ。



 私はひとりで街歩きです。

 名古屋の栄エリアは、神戸三宮の道を広くしたような街で、とても歩きやすく、また繁華街自体が大きく、歩きごたえもあります。



 こんな建物も見つけました。



 西へどんどん歩いて行くと、突然大きな球体が現れました。

 名古屋市科学館ですが、内部は次回にとっておきます。



 その後、名古屋港水族館で待ち合わせ、3人で名古屋駅に戻りました。



 駅の上にそびえるのはJRセントラルタワーズ。

 坂倉建築研究所の設計で、1999年の竣工。



 モード学園スパイラルタワーズは日建設計の設計で2008年の完成。

 造形で言えば、このビルが群を抜いて存在感を放っていました。



 夕方4時の特急に乗り、大阪に戻ったのです。

 名古屋人を称して、派手、見栄っ張り、ケチ……となかなかの言われようです。

 一日街を歩いてみて、私にはよい印象しかありません。

 正直言って、大阪のキタやミナミを歩くより面白いのではないかと感じました。

 街角で「デザイン都市・名古屋」というポスターを見かけましたが、その名に相応しいと思うのです。



 その象徴と言えるのが名古屋テレビ塔。

 東京タワー、通天閣等も担当した「塔博士」内藤多仲の設計で、1954年に完成しています。

 330mの東京タワーが赤と白に塗られているのは、航空法による決まりです。

 180mの名古屋テレビ塔がそうなっていないのは、規制の高さまで達していないからかなと思っていました。

 大阪に戻って調べてみると、60m以上の建造物がこの縛りの中に入ります。

 しかし、航空法ができる6年前にこの塔が完成していること。また、名古屋テレビ塔株式会社初代社長が抵抗し、最上部に航空障害灯をつけることで切り抜けている、とウィキペディアにでていました。

 1889年に完成した、324mあるエッフェル塔が赤と白なら、パリの印象は全く違ったものになるはずです。

 また、そうであれば近代建築の象徴とはならなかったでしょう。

 東京タワーを初めて見たときも、「美しい」と思いましたが、銀色の名古屋テレビ塔は群を抜いた美しさでした。

 抵抗した初代社長は名古屋市出身の神野金之助。

 その名前をみても、「派手で見栄っ張りで何が悪い。言いなりにはならんぞ」と書いてあるようです。

 何故だか最近、名古屋愛が止まらないのです



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(仮称)トレジャーキッズたかどの保育園‐7‐空間に奏でるメロディー



 現場へ向かう途中、耳元でガサッと音がして、飛びのきました。

 見ると子猫が飛び降りてきたよう。



 猫が外に出てくれば、春の足音も多少大きくなってきたということでしょう。



 トレジャーキッズたかどの保育園の園児室は、全部で5部屋あります。

 1階は「0歳児室」「1歳児室」「2歳児室」の3部屋。

 いずれも縁側のような廊下を介して園庭に面しています。



 2階は「3、4歳児室」「5歳児室」の2部屋。

 これらの間に、広いホールがあります。

 それらの仕上げを確定する前に、コンセプトを全て整理してみました。

 こちらの園は、エントランスに入ってすぐのところに、500色の色えんぴつが飾られます。

 それで、こんなメインコンセプトはどうでしょうかと提案してみました。


『人はひといろじゃない。白木の園で自分色をみつけてください。

 たっぷりの太陽を浴びて、立派なげん木に育ってほしい』

 外観は、白木を基調とした、明るく、優しい建物に仕上げていくつもりです。



 年齢とともに、しっかりした色の木に育っていくという物語を考えました。

 園児室も白木を基調としていますが、扉と家具は、その物語に沿った素材をセレクト。場所性を明確にしました。

 扉材、家具材、シート材と違ったメーカーから、素材を探し出すのは、なかなか骨が折れるものです。

 しかし、こんなところから物語が生まれるのだと考えています。



 この部屋は、『もりのひみつきち』。

 コンセプトは以下の通りです。

 園全体を森とするなら、友達同士が集合する隠れ家のような空間。

 全体行動がちょっと苦手な園児くんの遊び場だったり、時にはメソメソしたい園児さんも居るはず。

 先生と父兄だって、狭い場所だからこそ話しやすいこともあるかもしれない。



 森の中にある、小さな野原をイメージしているので、床も壁も草色とした。

  秘密基地らしい物を置いて貰えるとなお良い。



 次は、『あおぞらえほんしつ』。



 ホールから窓をのぞくと、青い壁が見えます。(壁工事はこれからです)


 ここは、トップライトで光を確保している空間なのです。

 コンセプトは以下の通り。

 階段を上がったホール向きに腰窓があり、そこから内部を垣間見ることができる。

 西面の壁のみに、水色のアクセントクロス。

 床は、少し濃い青のフロアリュームを。

 空を連想させる爽やかな空間に。


 青は心を落ち浮かせる色。爽やかな絵本室になると思います。



 そして、お遊戯会などでは園児室と繋がり、大空間となるのが『こもれびひろば』です。




 5.4m半径の柔らかな曲面壁の上部、ハイサイドウィンドウからは、1階へ落ちるトップライトの光が、ホールにもこぼれてくる。

 屋根、壁を透過しての光は、森の木漏れ日に似ている。

 その木漏れ日のもと、あそび、語らって貰えたら……

 曲面壁の部分のみ、優しく鮮やかな黄緑の壁紙を貼り、「木漏れ日広場」としてみたい。




 曲面壁はこれからですが、酸素を供給する緑は、まさに自然の象徴。

 人は緑をみると心癒されるのです。

 デザインとは、誰かと共有できると信じるからこそ意味があると思っています。

 その時に、押しつけすぎず、強引になりすぎないよう心掛けているつもりですが……

 空間に私が奏でたメロディーは、園児のみなへ届くのでしょうか。

 工事は終盤に入っていきます。

文責:守谷 昌紀


■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました■■■
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 今月は娘の誕生日がありました。

 2つプレゼントを頼まれていたのですが、ひとつがUSJ行き。



 もうひとつのプレゼントは後日書くとして、 前回行ったのは2008年の12月でした。

 娘が10カ月の時なので、覚えているはずもありません。私もまだ2回目の初心者なのです。

 タイミングが合い、一緒に行くことになった長男が案内役となりました。



 チケット、スケジュールは全て妻任せですが、予定より早く開園すると聞いていました。

 8時にはゲートに到着。30分繰り上げの8時半に開園しました。



 メールでモデルコースが送られてきており、朝一番はハリーポッターエリアへ向かうとあります。

 こちらにはかなり興味があります。



 ハリーポッターシリーズは、妻、長男は完読。

 映画は全て家族で観ています。

 ゲートをくぐると、ホグズミード村が現れました。



 J・K・ローリングが思い描いた世界観はこのようなものだったのか。

 いずれにしてもワクワクする景色です。



 ホグワーツ城を遠く望む景色は、感動すら覚えました。

 このエリアの工事は清水建設が請け負いました。

 その現場所長か、すぐ下のポジションに居たのが私のクライアントなのです。

 自宅が竣工してからの工事だったので、詳しい内容までは聞けていませんが、私まで誇らしい気持ちになります。

 とても精度の高い仕事でした。



 しかし余裕があったのはここまで。

 先に書くと、私はジェットコースターの類が苦手ですし、あえて乗りたいとは全く思いません。

 なら乗るなという話ですが、ホグワーツ城内での人気アトラクション、空飛ぶイスに乗ってしまいました。

 もの凄い浮遊体験で、長男は最高に楽しかったと言いますが、私は完全に目がまわってしまいました。

 娘も喜んではいましたが、若干酔い気味。それで、酔い止めを与えました。



 ザ・フライング・ダイナソーは、完全にノックアウト。



 フリーフォールを前のめりに90度回転したような姿勢で、下向きにぶら下げられます。

 徐々に最高地点まで持ち上げられていくのですが、自分と地面を遮るものは一切なし。もう怖いを通り越していました。

 後は、頭を下に急降下、振り回され、錐もみ回転……

 全く生きた心地がしませんでした。子供達は、最高に楽しかったそうですが。



 その後、フラフラになりながらジョーズ、モンスター・ライブ・ロックンロールショーへ。

 こういうお祭り感はとても好きなのですが。



 2008年に来た時は、見たことがあるなと思いながら素通りした「メルズ・ドライブイン」。

 ジョージ・ルーカスの「アメリカン・グラフィティ」に登場するレストランでは、60年代のアメリカが再現されています。

 デュークボックスから、音楽が流れて欲しい空間です。



 ここでハンバーガーを食べましたが、噂通りのお値段で1600円。

 ディズニーランドの売り上げは、7割がチケット以外の売り上げと聞いたことがあります。

 正確な比率は知りませんが、構造はUSJも同じでしょう。

 少しだけ小市民から皮肉を。



 小学生チケットは、誕生日割引で4千円ほど。

 こちらのフェイスペインティング2千5百円なり。



 魔法の杖は4千9百円。

 ちなみに、魔法の使えない杖なら4千5百円。



 この杖は魔法が使えるほうで、塔の上に火がともりました。

 大阪だけあって、なかなか商魂たくましいのです。

 アメリカ発なので大阪は関係ないか。

 ここからは良かったところです。



 ミニオンパークは凄い人出でしたが、はなやかな雰囲気は好感がもてます。



 こんな、遊べる壁の落書きは大歓迎。



 子供には4つ程の、エクスプレスパスを与えていたので、混雑時は基本待つだけ。

 私にとっては街歩きのようなものです。



 アメリカの地方都市を思わせる街並み。



 当たり前ですが車が通らないので、ハリウッド通りは歩行者天国。

 広い道路の真ん中を歩くのは、思いのほか気持ちがよいもの。



 本物ではありませんが、海を望む景色はなかなか雄大です。

 その街全体を使った、名探偵コナンの謎解きイベントも、なかなか面白かったのです。

 私はやはり自発的なアトラクションが好きです。



 朝の8時半から夕方の6時まで、娘にとってはほぼ初めてのUSJ。兄妹とも十分に満喫しました。

 もうそれだけで十分です。

 ジェットコースターを楽しめない私に、長男は「楽しんだもの勝ちやん」と言いました。

 それはその通りです。

 大学時代は確実に飛行機を楽しみにしていました。

 それがいつからか、ジェットコースター、観覧車、飛行機に乗ると、手に汗握るようになりました。

 守るべきものが出来たからといって、守りの人生に入ったつもりはありません。常に前向きに、アクティブに生きて行きたいと思います。

 しかし、あの下向き逆さづりはもうこれで……

 ついに、娘も付き添いが不要な身長になりました。これにて、私はジェットコースターを卒業させて貰おうと思います。

 どうせ、ジェットコースターのような仕事人生が続くのですから。



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株式会社一級建築士事務所アトリエm

プロフィール

株式会社一級建築士事務所アトリエm

夢は必ず実現する、してみせる。

一級建築士  守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...

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