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オムロンが新エネ大賞において最高賞の「経済産業大臣賞」を受賞

オムロンは、「太陽光発電システム用パワーコンディショナ 形KP□Kシリーズ」が評価され、一般財団法人新エネルギー財団主催 平成24年度新エネ大賞(経済産業省後援)において、最高賞の「経済産業大臣賞」を受賞した。

太陽光発電システムを普及させる上での隠れた障害


近年、太陽光エネルギーを電気に変える太陽光発電システムへの注目が急速に高まっている。電力会社の電線に太陽光発電システムを接続する場合、安全性を確保するために、停電時の単独運転検出が不可欠となる。

しかし、隣接する家屋などでそれぞれ太陽光発電システムを設置する場合、同じ電力線に複数のシステムが接続される「多数台連系」の状態となり、複数のシステムの干渉により単独運転検出ができない恐れがある。

そこで、多数台連系の際には、他のシステムと干渉しないことを検証する試験が必要とされていた。また、同様に広範囲検出も困難であったため安全性を確保することから太陽光発電システムの設置をエリア全体の約1割程度に制限されていた。

こうしたことが、これまで太陽光発電システムを普及させる上での隠れた障害となっていた。

今後の太陽光発電の導入拡大に大きく貢献

家結び
この太陽光発電システムの多数台連系時における干渉問題などを解決するのが、オムロンの独自技術「AICOT®」を搭載したパワーコンディショナKP□Kシリーズ。

「AICOT®」は0.2秒以内で単独運転状態を従来方式より高速に検出し、従来のような干渉試験が不要となり、合わせて広範囲検出の実現により設置数の制約もなくすことが可能となった。

オムロンでは「AICOT®」を数年かけて開発、実際のソーラータウンにおける実証結果を踏まえて電気安全環境研究所(JET)認証として基準化を実現。また、方式を一般公開し、昨年秋に日本電機工業会(JEMA)にて規格化された。

「AICOT®」搭載パワーコンディショナの導入により、太陽光発電システムの集中設置における確認試験の実施や設置数などの制約がなくなるなど、今後の太陽光発電の導入拡大に大きく貢献していく。

今回の受賞は、このような技術や取組みが高く評価されたものとしている。

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